foobar2000 / 2ch→5.1ch→2ch

新調したパソコンにはDolbyがバンドルされている。たぶんサンプル同然のお試し版みたいなやつだと思うが、にしても悪くはない。ただ、パソコンから出力される全ての音に効果が掛かってしまう。これではちょっと使いにくい。なので、退場(アンインストール)していただいた。

それはさておき、ふと思い出したのだ。

ローカルの音楽ファイルを聴くときはfoobar2000で再生しているのだが、そういやDolbyのDSP(音質効果)を使ってたよなと。

何が言いたいかというと、ダブルドルビーになるけどいいのか?ってこと。

①foobar2000側でDolbyの効果が掛かり、②その音をパソコンが出力する前にまたDolbyの効果が乗るわけだから、二重になる。ゲームだと重ね掛けしたら強くなるけど、ファイルの多重変換はあんまりいいイメージがない。

⸺なんか検証する流れみたいになってると思うが、すでにアンインストールしてしまったので、別にそういうことはしない。じゃあここから何を書くのか。次の画像を見てもらえば話は早い。

左欄に注目

あらためてDSPの設定を見てみたところ、おもいっきり重ね掛けして使っとるやないかと。こういうのって、一度「これ」という設定が決まったらもう未来永劫いじらないでしょ。設定した記憶がない。一体いつからこれで使っているんだろうか。

先頭のNoise sharpeningはともかく、Dolby Pro Logic IIからのDolby Headphoneが気持ち悪い。

Dolby Pro Logic II とは、2chのオーディオデータを5.1chに拡張する技術のこと。5.1chの再生環境で音楽を聴く場合、大体の音楽は2chなので、せっかくの環境が生かせない。この問題をDolby Pro Logic IIは解決してくれる。現在ではさらに上位の技術にアップグレードされている。

自宅のノートパソコンには常にイヤホンが刺してあり、もちろんfoobar2000もイヤホン専用なのだ。なぜ2chのオーディオファイルをわざわざ5.1chに変換しているのだろうか。車のオーディオいじってたこととかあるので、そこらへんの理解は過去の自分にもあるはずなんだけどな。

実際、Dolby ProLogic II Wrapperだけを有効にしてイヤホンで聴いてみると、なんだか音がぼんやりしていて、お世辞にも音質が上がったという感じではない。3.1ch分の音は聞こえなくなるのだから当然である。まさか自分がこれを有効にして使っていたとは思いもよらなかった。

で、もういっちょDolbyを重ねるっていう。意味が分からん。まあDolby Headphone Wrapperは、ヘッドホン/イヤホンで聴くなら鉄板のDSPなので、これを使ってることは理解はできるけどね。

Dolby Headphone とは、ヘッドホン/イヤホン向けの5.1ch仮想サラウンド技術のこと。2chなんだけど、音質は5.1chっぽくなる。

つまり、2chのオーディオデータを5.1chに変換し、また2chに戻すっていう謎のムーブをしている。戻すなら変換するなよ……。

これはちょっとマジで不可解だったので調べてみた。そしたら、いまは亡きDolby Headphoneのブランドページに、こう書かれていたようだ。

When combined with Dolby Pro Logic® II, Dolby Headphone can transform content from a two-channel (stereo) source into surround sound for a richer

Dolby Headphone

(Dolby Pro Logic IIとDolby Headphoneを組み合わせると、2chのデータをよりリッチなサラウンド音質に変換できます)

って、普通に推奨されとるやないか。このページを見て設定した可能性あるぞ。

確かに。Dolby Headphone Wrapperだけでも十分な効果があるが、Dolby ProLogic II Wrapperを噛ませることで、もう一段階サラウンド効果が広がる感じになるのだ。音像が少し離れる感じになる点は好みが分かれるかもしれない。でも聴き疲れしにくくなるので、作業中のBGM用途としては抜群に相性がいい。

あとついでに、Dolby Pro Logic IIを解説している文書(Mixing with Dolby Pro Logic II Technology By Jim Hilson)をわからないなりに読んでみたけど、Dolbyの技術で変換されたデータが入力されるというシナリオは、想定されているようだった。一方、ほかの類似技術で変換されたデータを入力すると変換処理が複雑になるらしく、予想外の結果を引き起こすことがあるのだとか。

ここまで読んでくれた人の中には、どういう音質になるのか試してみようと思う人がいるかもしれない。でも、ひとつ注意点がある。Dolby Headphone WrapperとDolby ProLogic II Wrapperは、ただコンポーネントをインストールしただけでは機能しないのだ。専用のモジュールが必要になる。これの入手がちょっと難しいかもしれない。

まだパソコンに光学ドライブが標準搭載されていたころは、光学ディスクを再生するためのアプリがバンドルされていることが多かったので、そこからモジュールを拝借できたんだけど。あるいは体験版から抜いたりとか。いまも同じ方法が通用するかは定かではない。

お知らせ

現在お知らせはありません。

最近の投稿

シェア