Into the Breach|クセがすごすぎる戦略的ゲーム

『Into the Breach』は、2018年にSubset Gamesによって開発および公開された、SF系ターン制ローグライクゲーム。戦闘方式はタクティカルバトルです。

3機のロボットで過去にタイムスリップし、虫型エイリアンVEKに侵略されてしまった地球を保護するという設定。ただし、ゲームを盛り上げるために「そういう設定になっている」というだけで、特に物語とかはありません。

グラフィックはドット絵。BGMやSEはバリエーションが少ないですが、ちゃんと雰囲気が出ていますし品質も悪くないです。

ちなみに、Steamの評価は「非常に好評」となっています。

ミッション

『Into the Breach』のフィールドは8x8マスしかなく、けっこう小さめ。フィールド上には建物や障害物があり、様々なギミックが発生するマスもあります。さらに敵ユニットの数はこちらの部隊より多く、毎ターンスポーンもするため、行動はかなり制限されます。

『Into the Breach』では「アイランド」という概念で、いわゆるバイオームが存在するのですが、アイランドによってはオブジェクトでギチギチになって移動するマスがなくなることすらあります。ゲーム中「このマスに移動したいのに!」ってなる場面がよくありました。

とまあ、このような条件下で規定ターンを生存できればミッションクリアとなります。

戦略

『Into the Breach』では、敵のHPをゼロにして倒すよりも、マスのギミックを使って倒すことを求められます。そのため、ユニットや障害物を引き寄せたり突き飛ばしたりして、強制的に座標を移動させる攻撃方法が多いです。例えば、水のマスに落として水没させるとか、地雷のマスで爆破させるといった具合に。

また、突き飛ばされて何かしらのオブジェクトにぶつかった場合は、基本的にダメージを受ける(与えられる)ので、連鎖的な攻撃も可能となります。ある意味、パズル的な要素があるということですね。

そして『Into the Breach』には、ワンプレイのHPに相当する「インフラ電力」というパラメータがあります。インフラ電力は、フィールド上の建物が壊れるたびに1ずつ減ってゆき、ゼロになるとゲームオーバーになってしまいます。

プレイしていると、建物を犠牲にしなくてはいけない局面がよくあるんですよね。いちおうインフラ電力を回復する手段は用意されているのですが……。そんなにたくさん回復できるパラメータではないのと、そもそも「被害を出さないようにするにはどうすればよいか」を考えてしまうのがプレイヤーのサガでしょう。

インフラ電力は『Into the Breach』において、最も悩ましい要素です。

こういう人におすすめ

『Into the Breach』の醍醐味は、何を犠牲にするかの取捨選択を考えたり、座標移動を駆使した戦略的な戦闘ができること。なので、先の手を考えてプレイすることを楽しいと思える人には刺さるゲームだと思います。

『Into the Breach』は操作性が非常に良く、UIもわかりやすいです。ゲームを進めているうちに新しい要素が出てくると、ちゃんとポップアップで説明を出してくれます。わからないストレスは限りなくゼロに近いんじゃないでしょうか。遊び方がわからなくて投げるということは、ほとんどないと思います。

また、現在のプレイを放棄して新しいプレイを始めるときの手間が少ないので、リプレイ性も高いです。

個人的な評価

かなりギミックを駆使して戦うことに振り切ってるんですよね……。

私はHPをゼロにして倒すゲームしか通ってきていないので、難易度ノーマルでも難しかったです。どうにかこうにか全アイランドを解放してエンディングまでは行けましたけど、さらに上の難易度をプレイする気にはならなかったですね。

ノーマルをクリアして「もういいや」ってなったのは、もうひとつ理由があります。

『Into the Breach』には「ゲーム内通貨」がありまして、これを消費して新しい機体をアンロックするシステムになっています。ゲーム内通貨はどうやって得られるかというと、ミッションで特定の条件を満たすたびに1つずつもらえます。いわゆる実績解除ですね。

実績は簡単に達成できるものもあるのですが、やっぱり基本的には何回もゲームをプレイする必要があるんです。そして、やっとこアンロックした機体が強いかというと、そういうわけでもないんですよ。前述のギミックを使って倒すことが重視されている所為で、アンロックしてもアンロックしてもクセの強い機体ばかり。

具体的にどういった機体なのかがアンロックするまでわからないというシステムも、ガッカリ感をブーストしてくるんですよね。結局、デフォルトの機体の方が使いやすいじゃないか!ということになってしまい、モチベーションを維持するのが大変でした。

一方、もうひとつのアンロック要素である「パイロット」は、ミッション中ランダムでスポーンする「タイムポッド」を入手するとアンロックできます。タイムポッドはまあまあの出現率なので、いま思い返してみれば、リセットマラソンで楽に入手できそうではありますね。

パイロットはレベルアップすると新しい能力が使えるようになるので、機体とは違いアンロックするワクワクはありました。

ということで、結論としては……。

難易度ノーマルをデフォルトの機体でプレイするのは楽しめるでしょう。でもそれより上の難易度や、デフォルト以外の機体でプレイして楽しめるかは、人を選びそうです。

おわりに

実は今回プレイした『Into the Breach』は、Epic Gamesで2020年9月4日から1週間無料配布されたときに入手したゲームでした。

私はドット絵のゲームに目がなく、この手のジャンルも守備範囲なので、おそらく無料配布されていなかったら自分で購入して遊んだと思います。

もし自分で購入したゲームだったとしたら……。正直、微妙な印象を抱いた可能性が高いので、ただでプレイさせてくれたEpic Gamesには感謝しかありません。

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