このクオリティで無料!?『Mindustry』を紹介|スマホ・PCゲーム

ちょい前にSteamで買ったゲームなんですけど。

定価1Kのところ、ちょうどセール中だったので半額でゲット。年末からずーっとハマって遊んでいます。こんな面白いゲームが500円で買えるなんて、この高物価の中ラッキーだったぜ…。なーんて思ってたら、これ、いわゆる「お布施版」というやつ!

もともと無料のゲームだったのでした。

それをタワーディフェンスに合わせるのか

さて、MindustryはSF系のタワーディフェンスゲームになります。

ただですね、ひとえにタワーディフェンス(TD)といっても様々なスタイルがあるんですよね。TD+RPGとか、TD+アクションADVとか、TD+ローグライクSTGとか。

じゃあ、MindustryはどういうTDなのかというと。ファクトリー系の要素を取り入れた異色作。TD+工場!意味がわかりません。

普段はレビューを見ることがない私も、今回ばかりは一通りレビューを読んで、ゲーム内容をおおよそ推測した上で購入に踏み切りました。

とはいえ、それでも予想とは違っていた部分もいくつかあったんですけど。

ただ建設しただけじゃ機能しない

例えば、敵を迎撃するために砲台を建設したとしますよね。普通のタワーディフェンスならすぐ機能して、敵が射程に入ったらバンバン攻撃してくれるところなのですが…。Mindustryの場合、建設しただけでは機能しないんです。ウンともスンとも。

砲台には弾丸として使用できる資源が設定されていて、対応する資源を砲台に供給する設備を作ってあげないと機能しません。

最もオーソドックスな手順としては…。

  1. 砲台を建設する。

  2. 資源を発掘できるポイントに採掘ドリルを建設する。

  3. 採掘ドリル(搬出)からコンベアーを伸ばし、砲台(搬入)に接続する。

砲台の建設例

毎回こんな感じの工程が必要なんですよね。

そしてこれは砲台に限ったことではないんです。Mindustryの施設は入力(搬入)や出力(搬出)を整備するのが基本。単に建設しただけで機能する施設というのは、極々一部しか存在しません。

このようなファクトリー系特有の手間を「面倒くさい」と感じるかどうか。ここでMindustryとの相性が決まりそうです。

では、ここからはゲームの仕様について少しだけ触れてゆきましょう。

コピペ

さっきは手間が掛かるような書き方をしたのですが、ちゃんと「不要な手間」は軽減できるよう設計されています。そのひとつが「コピペ」です。

コピペ利用例

建設した施設をコピー/ペーストできるようになっているんですよね。例えば、いまある工場と同じものを別の場所にも建設したいときなど、わざわざ手動で最初から組み直す必要はありません。

設計図

また、コピーしたデータは「設計図」として恒久的に保存することもでき、別のステージでも使い回すことができます。

設計図の利用例

個人的には、最小構成の組み合わせを設計図に保存しておいて、建設時に必要な規模に応じてペーストする回数を調整するというテクニックは重宝しています。

メンタルにも優しい

敵さんはバカじゃないので、規模の大きい工場を狙ってきたりするわけです。気が付くと、頑張って作った工場が丸コゲになってた!なんてこともあります。増設を繰り返していると、コンベアーは触手のように絡み合ってきますし、復元するとなったらそれはもう大変な作業です。

「あれをまた最初から作れと?」ってなるじゃないですか。心折れますよね。

この問題は大丈夫。範囲選択でまとめて復元する機能があります。この機能はウェーブを乗り切ったあとの修復作業でも役立ちます。

カジュアルなTDではない

Mindustryのファクトリー要素については、UIがわかりやすく操作性も良いので、おそらく取っつきやすい部類に入るんじゃないかと思います。ただ、タワーディフェンス的に死にゲーっぽいシステムなんですよね。あんまりサクサク進められる難易度ではないかも知れません。

というのも、私自身がめちゃくちゃ死にまくりながら進めてるので…。この記事を書いている時点で60時間ほどプレイしていますが、やっと1つ上のコンベアーを使えるようになった辺りです。たぶん相当遅い方なんじゃないかと。

ガチ勢にも対応

Mindustryはタワーディフェンスであると同時に、リアルタイムストラテジー(RTS)でもあります。RTSガチ勢の人たちって、ゲームスピードを遅くしたり止めたりしないでプレイするんですよね。なんならできるだけスピードを上げるのが嗜みというような風潮もあったり。

こういうプレイスタイルだと、マウスで操作していたのでは間に合いません。キーボードショートカットを多用する感じになるのですが、Mindustryにもテンキーでメニューを操作できる機能が搭載されています。

ちなみに、Mindustryにはゲームスピードを上げる設定はありません。代わりに、次のウェーブを強制的に引き起こすことが可能です。

マイペースでプレイしたい派もOK

私はこちら側の住人です。ゆっくり作り込みたいんですよ。

ただ、ゲームスピードを下げることもできないんですよね。つまり、Mindustryにゲームスピードを変更する設定は存在しないということです。

しかし心配は無用です。ポーズ時に仮建設ができます。時間を止めてじっくり考えられるので、マイペースなプレイヤーでも安心です。

仮建設した施設は、ポーズを解除したときロスタイムなしでまとめて建設されます。ただし、施設には建設時間が設定されているので、一瞬で建設が終わるわけではありません。

有料版と無料版の違い

これはSteam版に限った話になりますが、有料版と無料版には大した違いはありません。具体的には「Steamワークショップが利用できる」、「フレンドとのオンラインプレイがしやすい」くらいのようです。

Mindustryはオープンソースで開発されており、MOD開発のドキュメントも完備されています。MODはゲームのメインメニューから検索、適用できるようになっているため、Steamワークショップが利用できることのメリットはないに等しいです。

また、Mindusryは完全クロスプラットフォームのオンラインプレイに対応しています。Windows、Mac、Linux、Android、iOS用のDRMフリー版に加え、各種ストアで提供されているDRM版。これらのどれとでもオンラインプレイできます。

日本語ローカライズ状況

これもSteam版の話ですが、いちおう日本語対応です。が、いきなりチュートリアルがモロ英語なんですよね。チュートリアルのあとはだいたい日本語になってましたけど。チュートリアルで脱落する人が少なからずいると思うと、もったいないです。

日本語で快適に遊びたいなら「日本語化MOD」を適用するのがベターでしょう。

おわりに

いやほんと、遊べば遊ぶほど「このゲームよくできてるな」と実感させられます。

Mindustryは、ゲームオーバーになっても完全に最初からやり直すのではありません。ところどころ残骸が残る感じ。なので、そこまでヘコむことはないはず。

ゲームオーバーになると、そのステージでどれだけの時間プレイしたかなどのデータを表示してくれるんです。ちょっと自分でも引くくらいプレイしていて怖いんですよね。この調子だと500超えるかも…。

個人的に、至高のタワーディフェンスは「Stronghold Crusader」だと思っていて、いまでもそれは変わらないのですが、Mindustryはそれに匹敵するくらいのクオリティがあります。これをひとりで開発しているのだから驚きです。

願わくば、ひとつだけ不満を書かせてもらうなら、BGMがイマイチですかね。

【解説】BGMを変更するMOD作成|Mindustry(自分でMODを作ってしまいました)

ゲームの世界観とも違う気がするし。BGMが没入を邪魔してくるというか。開発者がひとりなので仕方ない部分ではあるのですが、いいゲームなだけにもったいない。とりあえず、BGMを変更するMODを適用して遊んでます。

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